PCゲーム「Trailmakers」紹介

普段「TerraTech」の情報をまとめている本ブログですが、今回は浮気して2018年1月31日(CET・時差-8時間)からアーリーアクセスが始まるPCゲーム(Steam)、「Trailmakers」を紹介していきます。
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ゲームはもちろん、開発者の方々も魅力的なので、本記事を通してゲームの雰囲気や裏話を知って頂けたらと思います。

Trailmakersとは

Trailmakers(トレイルメーカーズ?トレイルメイカーズ?)」はデンマークのコペンハーゲンを拠点としている「Flashbulb Games」というゲーム会社が製作しているPCゲームです。
同社についてはこちらにまとめてあります。
www.halnico.com

1月31日(CET)からStaemにてアーリーアクセスが始まります。

store.steampowered.com

価格は20ドル程度の予定で、アーリーアクセスから移行するにつれて見直されていく予定です。

公式トレイラー

とりあえず公式動画観とけば何となくどんなゲームか分かると思うので「Trailmakers」のTrailerを貼っておきますね。


Trailmakers Early Access Announcement Trailer | 2015

公式の紹介文

公式サイトの「About the game」をざっくり訳したので参考にどうぞ。

詳しい内容や他ビルド系ゲームとの相違点については次項で


築き上げてゆく冒険
自由に乗り物を組めるサンドボックスと縦横無尽に走り回れるオープンワールドの融合
それがTrailmakersです。

あなたの旅は文明社会と無縁な惑星で始まります。そのため、車両を組むためにはその星にある資源を集めなくてはなりません。
そして、この旅の目的は世界の端に辿り着くことです!

素晴らしい装備を組み込み、風に髪をなびかせ、この甘美で自由な世界を楽しみましょう。

Trailmakersの世界は基本的には危険な場所です。
この旅路で成長するという意味でも、あなたはマシンと共にこの過酷な環境を乗り越えなくてはなりません。

ですが、これを孤独に乗り越えろと言っている訳ではありませんよ。
もちろん、一人でどこまで行けるのか挑戦しても良いですが、フレンドとマルチプレイチャレンジを楽しむ事も可能です。

冒険というのは自らの手で築き上げていくものなのですから。


簡略化された工学的要素
Trailmakersでは優れた車両や機械の作成が可能ですが、その為にわざわざ工学の学位を取る必要はありません。
ビルダーの操作は直感的なので、あなたならあっという間に使いこなせる事でしょう。

それらの作成に使える全てのブロックには、それぞれに特徴的な形、重さ、機能が備わっています。
そのブロックたちは壊したり、付け直したり、新規作成に使えたりしますよ。
ブロック一つ一つはシンプルですが、その組み合わせは無限大です。


純粋かつ自由な創作
あなたはこの辺境世界のDIY探検隊に志願しました。ここでは僅かなブロックでマシンを組み、修正や組み直しをして改良しなくてはなりません。
渓谷を挟んだ向こう側に次のチェックポイントが見えます。
ですが、翼はおろか車輪すら持っていません。あるのは4つのジェットエンジンだけです。
あなたならどのようにしてこの障害を解決し、目的地に向かいますか?
このように遠征(Expedition)モードでは、あなたの問題解決能力と独創性をテストしていきます。

Trailmakersの世界なら、あなたが夢見たモノを作れるだけでなく、遊ぶ事だって可能です。
サンドボックスモードはお気に入りのマシンと物理演算をテストするには最高の場所と言えるでしょう。
ここには様々なブロックやヒンジ、スラスター、操作可能な乗り物の部品が山ほどあります。
もちろん、空にだって制約はありませんよ!

ゲーム内容

同ジャンルゲームとの比較

近い要素がある同ジャンルゲーの特徴と比較しながら、このゲームの特徴を羅列していきます。

ブロック一つ一つの機能がシンプルで、ヒンジ、ローター、サスペンションなど機能ごとに細分化されている
「Scrap Mechanic」「Besiege」「MachineCraft」「From The Depths」

動作するブロックであればそれぞれにキー割り当てが出来たり、一部ブロックは回転速度の調整機能がある
「Scrap Mechanic」「Besiege」「From The Depths」

回転体に反トルクが発生する
「Scrap Mechanic」「Besiege」「パネキット」「RigidChips」

・制御用のスラスターや羽がなくても、(ある程度)空中姿勢制御出来る
「バンジョーとカズーイの大冒険: ガレージ大作戦」「カースタント要素があるラリー系ゲーム全般」

PNG形式でマシンが保存される
「TerraTech」

・組んでからでもブロックの色を変えられる(ペイント機能)
「Robocraft」「Simple planes」「Scrap Mechanic」など

タイヤを回すためにエンジンが必要
「Scrap Mechanic」「バンジョーとカズーイの大冒険: ガレージ大作戦」

・燃料や弾薬の概念がない
「Scrap Mechanic」「Robocraft」など

基本3人称視点で、キャラクターを歩かせるなどの操作が出来る
「Scrap Mechanic」「バンジョーとカズーイの大冒険: ガレージ大作戦」「Kerbal Space Program」

オブジェクトへの追突でぶっ壊れる(機体全体)
「Autocraft」「Brick Rigs」「Simple planes」「Besiege」「Kerbal Space Program」など

多様なバイオームが存在するオープンワールドを探索出来る
「TerraTech」「Empyrion - Galactic Survival」「Planet Explorers」「Planet Nomads」「パネキット」など

サンドボックスモードでの協力プレイおよび、旗取&維持要素がある独自形式のPvPモード(予定)などのマルチ対応
色々

以上機能・特徴を挙げてみました。参考になればと思います。

特に赤色の項目が個人的に嬉しい…

ウィークエンドテストに参加した感想

ビルダー
ウィークエンドテストに参加して一番凄い!と思ったのは、ビルダーの操作ですね。

全体的に痒いところに手が届くUIだったり、機能性だったりするんですが、特にドラッグによる範囲選択機能は感動しました。
しかも、これで選択したブロック群は移動、回転、コピー、一括塗装、削除、保存が可能です。

例えばですけど、回転部品と羽をくっつけたヘリローターセットをドラッグして選択、保存しておけば、次回以降その塊を呼び出せて、そのまま流用出来るって事です。

「Scrap Mechanic」の”溶接“や「Simple planes」の“鏡面コピー”も凄いと思いましたが、そういった便利機能も全て、この範囲選択機能1つで出来てしまいます。


全体の雰囲気
ツイッターでも呟きましたが、私の場合は「バンジョーとカズーイの大冒険: ガレージ大作戦」を思い出しました。

単純にゲーム性が似ているというのもありますが、無論それだけではなくて、
・主人公が持っているレンチからビームが出てブロックを持ち上げている演出

・ボルトや宝石を収集し、ブロックを購入していくゲームシステム(遠征モード)

・ホログラムで表示されるシークレットパーツ

・ボールを嵌め込むギミック

などなど、知ってる人がみたら間違いなく既視感を覚えると思います。

バンカズ要素がないガレージ大作戦とか、文句の付け所がないTDN神ゲーじゃな?

で、その既視感の理由を調べてみたら、このゲームの開発者に元レア社社員がいるとのこと。
しかも「Microsoft studios」時代に共に働いていた同僚だそうなので、恐らくガレージ大作戦に何らかの形で関わっていた方かもしれません(本ゲームのクレジットが見れるようになったら探してみようと思います)。

この方が引き抜かれた経緯などは、本ゲームの開発会社である「Flashbulb Games」の経歴をまとめた次の記事で書く予定です。
www.halnico.com

マルチプレイ

公式Wiki(現在公式しか編集していない)によると
現状、マルチプレイヤーモードはサンドボックスモードとPvPモードの2種類あるようです。

また、サーバーを建てるとオプションがいくつかあり、2つの異なるマップを選べるそうです。

サンドボックスモード

アーリーアクセスでどうなるか分からないのでWETでの仕様と公式Wikiを見た推測にはなりますが、基本的にはソロプレイのサンドボックスモードに人が呼べるモードになると思います。
何人まで同時プレイできるのかは不明

PvPモード

公式Wikiによると、「ボルト」を最も時間保持しつつけたプレイヤーが勝つ形式のゲームらしいです。

WETでは「ボルト」ではなく「Crown(王冠)」だったので、「マリオカートダブルダッシュ」の「いただきシャイン」みたいだなという印象を受けました。

その他のモード

現状はメインの「サンドボックスモード」とミニゲーム要素としての「PvPモード」の2種だけですが、Steamストアページにある説明を読むと正式版までに「全ゲームモードにおいて公開、もしくは非公開マルチプレイ可能にする」が目標とあるので、将来的には「Expedition(遠征) モード」でもマルチプレイ出来るようになりそうです。

不特定多数の方と自動でマッチするような「オートマッチングタイプ」のマルチではなく、部屋を建てて参加するいわゆる「ロビータイプ」のマルチになると思います。

アーリーアクセス

スチーマーの皆さんなら、EAの醍醐味もリスクも承知だとは思いますが、一応注意はしておきます。
本ゲームはアーリーアクセスですので、バグが多かったり、最適化が進んでいないせいで重かったり、開発が途中で中断される可能性があります。
そのあたりを理解した上で購入して下さい。

あと、本作の場合は運営・開発資金集めがメインではなく、ユーザーの意見をゲーム設計初期段階で拾い上げる事が目的のEAです。

不具合や要望がある場合はGoogle翻訳コピペでもいいので、開発に伝えるよう心がけましょう。
文末に「I used google translate.」とか書いとけば相手も分かってくれますし、Google翻訳の日本語→英語の精度は元がよっぽど変な文じゃなければかなり高いので、どんどん使って下さい。
そもそも、お堅いビジネスメールや論文じゃないから多少ガバってもヘーキヘーキ

Steamのストアページ内の説明

訳の精度は保証できないので、大体そんな感じなんだと思って下さい。
store.steampowered.com

アーリーアクセスにした理由
Trailmakersは数多の小さなパーツで構成されたコンストラクションゲームですので、他のアーリーアクセスゲームと同様、「ゲームに何が必要」で「何が足りないのか」を決める為に皆様の助けが必要です。
ゲームの機能を調整したり追加する機会は無数に用意しており、このゲームの方向性についての計画も用意してあります。

それら間違っていると指摘するのは皆様次第です。
Steam、メール、Twitter、FacebookそしてDiscordを積極的に利用して、私たちにこのゲームの向かうべき方向を教えてください。
以上のプラットフォームのいずれかにあなたの提案やコメントを書いて頂ければ、私たちの目に触れるはずです。


このゲームは大体どのくらいの期間早期アクセスですか?
私たちの計画では、2018年中にアーリーアクセスを終了し、1.0をリリースする予定となっています。
しかし、オープンな開発をしているこのゲームでは、皆様から挙げられた問題を直視し、議論することが必要不可欠ですので、リリース時期が後ろにずれる可能性もあります。


早期アクセスバージョンと計画されているフルバージョンの違いは?
Trailmakersの初期バージョンには、あなたの乗り物を実践的に使えるキャンペーンとして「Expedition(遠征) モード」を導入しています。
これは、単に「作れる」だけでなく、「作れる乗り物のジャンルを多彩にする」重要性を証明する目的で導入しています。

今後の計画は以下の通りです、

・機能性と美しさを兼ね備えた構成パーツを大量に追加していく

・世界をより広く、よりエキサイティングなものにし続けていく

・新たな課題(仕掛け)を追加し、「Expedition(遠征) モード」を拡大していく

・全ゲームモードにおいて公開、もしくは非公開マルチプレイ可能にする

・プレイヤーが車両や個人記録そして、GIFを共有できるプラットホームを構築する

・プレイヤーがお互いの課題に挑戦したり、ゲームモードを自作したり出来るシステムを構築する


早期アクセスバージョンの現状はどうなっていますか?
Trailmakersのアーリーアクセス版は本ゲームの基礎部分にあたり、課題をこなすキャンペーンモードとしての「Expedition(遠征) モード」と、自由に創作可能な「サンドボックスモード」で構成されています。
この二つのモードを組み合わせることで、「ゲームがどの方向に向かって行くべきなのか」「何が議論の的となるのか」といった皆様の考えを十分に得ることが出来ます。

あなたは何に期待していますか?要望は?
皆様のお声をお聞かせください。


早期アクセス期間中と期間後ではゲームの価格は変わりますか?
Trailmakersの価格はアーリーアクセスから移行していくにつれて見直されていきます。


どうやって開発プロセスにコミュニティを参加させる予定ですか?
さしあたってではありますが、開発プロセスに参加可能な場を設けましたので、Trailmakersについてあなたがどう思っているのか、出来るだけ簡潔に教えてください。

・開発者や他のプレイヤーとチャット可能なDiscordサーバー
discord.gg

・スレッドを立てられるSteam Forums

・ゲーム内にも要望フォームを設置します。
ここでは好きなものや好きでないもの、提案などが書けます。
プログラマーがバグを特定するヒントとなるので、バグを発見した場合はスクリーンショットもしくはGIFとゲームデータを含め送信して下さい。

公式Facebookもしくは、公式Twitterにお問い合わせください。

まとめ

全体的にEA始まる前の完成度とは思えない質・分量で驚きました。放送でチラ見せされた「Expedition(遠征) モード」のマップも広大でワクワクが止まりません。

本ゲームで私が気に入ってるのは

・反トルクの概念がある ← 超重要
・組んだものをPNG形式で保存出来る ← 分かりやすい&便利
・F6キーを押すだけでアニメーションGIF(6秒間)を保存出来る ← ゲームに内蔵してるの初めて見た
・勢いよくぶつかると爆発する ← 気持ちが良い
・エンジン音 ← 大事
・ビルダー ← 神

特にビルダーはカメラ操作にクセがある事を除けば、かなり使いやすくまとまっていてすごいと思った(語彙力不足)

「TerraTech」もそうですが、PNG画像にブロック情報載せて保存してるのホント素晴らしいですし、公式でアニメーションGIF撮れるのは地味にありがたい。
TwitterでもDiscordでも簡単に共有できますし、バグ報告の際も簡単に動画つけられるのも◯

マルチに関しては(あとで要望出しますが)、車両ビルド系ゲームで対戦メインにすると設計が画一化しちゃったり、バランス調整に労力割く必要が出てくるので、このまま協力メイン路線で突き進んで頂きたいですね。


巷ではモンスター討伐で盛り上がっていたりしていますが、私は無料のウィークエンドテストに参加させて頂いて以来ずっと、このゲームのアーリーアクセスが待ちきれず、とにかく情報を摂取しないと落ち着かない日々を過ごしています。

調べれば調べる程期待が高まるというかなんというかな感じです。

この記事もちょっとした興奮状態で書いてるので誤字・誤解などあると思いますが、ご了承下さい。

では!