TerraTech(テラテック)ざっくり紹介

初ブログ&実質初エントリーなので、まずはプロフィールに書いているTerraTechについてダラっと書いてみました。

直前まで投稿するか迷ってしまい、オータムセール終了後になってしまいました。すみません。直近だと恐らくクリスマスセールの対象になると思うので、その時の参考になってくれれば……

追記:アーリーアクセスが終了したので、いくつか追記を行いました。

略歴

TerraTech」はイギリスの「Payload Studios」というインディーズ企業が製作しているPCゲームです。
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2014年7月にKickstarter(クラウドファンディングの仲介企業)を利用して39,061英ポンド、当時のレート(1ポンド≒171円)で668万円ほどの資金調達に成功。
目標金額は35,000英ポンドだったので、大成功だったと言えますね。


TerraTech Steam Early Access Trailer | 2015

同年11月にHumble Storeにてβ版を販売開始したのち、2015年1月から編集現在までアーリーアクセス版をHumble StoreとSteamで販売中です。

追記: 8月10日、Steamにて遂に脱アーリーアクセスとなるVer.1.0がリリースされました(全世界同時更新)。また、同日にXbox版、8月14日にPS4版がリリースされています(日本を含む一部アジア地域を除く)。
日本でのCS版リリースに関してはレーティング審査の遅れによりリリースが遅れるそうです。日程などはまだ不明ですが、リリースに向け可能な限り努力しているとの事。
海外ストア経由で購入してもゲーム内で日本語に切り替えられるので、すぐ始めたいという方にはそういった手段もあります(自己責任でお願いします)。

ゲームジャンル

ジャンルはマインクラフトやテラリアのように地形を削ったりできないのでサンドボックスとは別ジャンル……だと思うので、オープンワールドアドベンチャーゲームということにしておきます。
よく言われているのがロボクラフトマインクラフトを足して2で割ったイメージ。

ロボクラのように、ブロックを組み合わせてユニット(Tech)を組む要素と、マイクラのように無限のフィールドを探索しつつ、ブロックをクラフトする要素が含まれています。
製造ラインの様子はファクトリオに近い(マイクラも工業系MOD導入版なら近い)かもしれません。

内容

このゲームのメインは、ミッションをこなしながらゲームの操作やブロックの使い方を学べる「キャンペーン」(旧ストーリーモード)です。
設定としては、地球外の資源が豊富な惑星を舞台に、ライバルたち(NPC)とドンパチしながらブロックを強奪、生産してひたすら探査機(Tech)を強化していくというもの。
敵のブロックを奪っていって大型化していく様は、まるで塊魂……ただし、デカすぎると動けなくなるので、いい感じにまとめないといけません。
その匙加減もまた、面白いんですけどね。

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左がチュートリアル直後、右が奪ったり貰ったものをとりあえずペタペタ付けた状態
中盤になると使えるブロックが増えたり、作れるようになるので移動基地や飛行機、戦車、ヘリといったものも作れるようになります。

私は完全に初心を忘れ、検証や実験をメインに楽しんでるのでアレですが、要素が増えた今ならこれだけでも数時間は楽しめると思います。
ミッションを案内してくれるNPC(人間じゃなくて、AIらしい)たちも個性があって面白いですし。

ただ、色々組んで試して改良してというサイクルを楽しめる方なら何百時間でも楽しめますが、最終目的が欲しい人だったり、何かをコレクションするのが好きな人とかだと、キャンペーンの後半で一気に冷めるかもしれません。

こればっかりは合う合わないなので何とも言えないです……

一応、キャンペーンが一区切り(明確な終わりはないので、企業のライセンスカンストとか飽きたタイミング)ついて、ブロックの使い方をマスターしたら、「クリエイティブ」で色々と検証・実験・最適化してみたり、「ユニット相撲」で世紀末的なTechを作ってみたり、「ガントレット」でコース最速記録に挑戦してみたりもできます。

ユニット相撲とガントレットはミニゲームみたいなものなので、本当にオマケ程度ですけどね。


あと、DLCを買うと実装予定のブロックを先んじて試せたり、試すのに便利なものがおいてある「R&D実験棟」が使えるようになります。
DLCについてもう少し踏み込んだ話は後ほど。

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左から飛行機(B2風)、戦車(M4車体風+M26砲塔風)、ヘリ(友人製作)

アーリーアクセス

追記: 日本時間2018年8月10日24:15、無事正式版1.0がリリースされました。1.0以降もアップデートはあるので、今後もまったり楽しんでいきましょう!
公式による今後の展望をまとめたブログ記事を和訳したので気になる方はどうぞ↓

www.halnico.com

アーリーアクセスはSteamでゲームを買う人たちには結構馴染み深い(というか醍醐味?)かと思いますが、開発途中のゲームをユーザーに公開しながら完成させるタイプのリリース方法です。
例を挙げ出したらキリがないですが、最近話題のPUBGなんかもそうですね。

プレイヤーサイドのメリットは

  • 色々と要素が固まる前に要望が出せるため、意見が反映されやすい
  • 新しい要素をいち早く楽しめる

分かりやすい恩恵はこれぐらいですが、個人的にはゲームが成長していく姿を眺めつつ、楽しめる点が一番のメリットだと思います。
開発中のゲームなので、重かったりバグがあったりしますが、それもまた縛りみたいで楽しい。

1年半前とは見違えるほどゲーム性も煮詰まってきていたり、最近だと同期型マルチ実装が見えてきたり。
友人に誘われて何となく始めたゲームでしたが、なんだかんだでダラダラと楽しめてます。

予定より1年以上伸びてるけど、開発者逃亡もなく、満足な完成度で正式版1.0に漕ぎ着けそうで良かった良かった。

言語ローカライズ

追記: Ver.0.8.1.2以降にはローカライズ業者(Localize Direct)による翻訳が混じっています。直近に更新された要素以外は一応和訳されていて、ゲーム内約9割以上が日本語で表示されます。

ただし、素人の私が言うのもアレですが、業者が訳した部位はゲームに即した訳になっていません。
このことを問題訳の例示とその理由、代訳例を添えてプロデューサーのSaiwun氏に報告したところ、今後改善していくと業者から言われたという返事を頂けました。ゲームプレイせずにリストを見てとりあえず訳しただけだそうで、個人的にはえぇ…って感じですが待ってみるしかないようです。

あと出来ることと言えば、気になる訳の改善案などを適時送ってみるぐらいでしょうか。

本ゲームの翻訳は、TT Translatorsとして活動している有志たちによって行われています。
和訳作業自体は、編集現在70%弱が完了しており、ブロック情報に関しては現状実装されている全てのブロック(一部のEXPブロックを除く)の和訳が完了しました。
プレイをする上での不自由はないレベルかと思います。和訳されていない部分については気長にお待ち願います。
直近の進捗に関しては、下記のTwitterで見ることが出来ます。
twitter.com
中の人は私ではなく、1年半もの間コツコツと翻訳文を積んで下さっている方です。フォローお願いします。
継続的にこの地道な作業を続けられているこの方の姿勢にはただただ感謝の念しかありません。私も頑張らなくては

日本人コミュニティ

※本項は2018/8/28に追記した項目です。
日本人同士が情報を交流する場所というのが無かったので、TerraTech公式を見習ってDiscordサーバーを建ててみました(別ページで宣伝はしてましたが、ここに記載するの忘れてた)。

ユニットや各種数値や攻略情報の共有の他、質問などにも答えられるので、是非参加しててみて下さい。
読む専の方も、未購入だけど色々知りたいなーという方も大歓迎です!

TerraTech Japan Community(非公式)
discord.gg


TerraTech公式Discordサーバー(英語)はこちら

TerraTech Community(公式)
discord.gg

販売場所と価格

追記: アーリーアクセスが終了したことによりゲーム本体の価格が変更されました(現在は本体のみで2,570円)。
DLCは以前からある「TerraTech R&D Pack」(520円)に加え「TerraTech - Official Soundtrack」(520円)が追加されました。「TerraTech R&D Pack」の値段は以前より安くなってます(980円→520円)。

TerraTech Deluxe Edition」は2,900円と値段は据え置きとなっており、内容は「TerraTech」+「TerraTech R&D Pack」となってます。「TerraTech - Official Soundtrack」は含まれていません。
「TerraTech(2570円)」+「TerraTech R&D Pack(520円)」と「TerraTech Deluxe Edition(2900円)」の差額は190円と以前より開きました。

Humble StoreとSteamで販売していて、編集現在の定価はSteamだと本体のみで1,980円、後述するDLCが980円、それぞれをセットにしたデラックスエディションが2,900円となってます。
Humble Storeでも売ってはいますが、日本での知名度が低いのと、ドル建てなので若干割高なのでオススメしません。実質Steam一択です。
セールに関しては、Steamの大きなセールでは必ずと言っていいほどしょっちゅう対象になります。
割引率は、2015年の6月頃(販売開始から半年位のタイミング)に一度だけ50%offになったことがありますが、基本33%offですね(本体:1,327円、DLC:657円、DX:1,943円)。
50%Offは今後ないと思うので、素直に33%offの時に買っちゃいましょ!
本体のみとでデラックスエディションどっち買ったらいいんだ!と悩む方は、とりあえず本体だけ買ってキャンペーンをやってみてから判断してみる事をオススメします。
理由としては、本体+DLCとデラックスエディションの差額は60円(セール中なら41円)ポッチですし、最近「クリエイティブ」も追加されたので、プレイ自体には不自由ないですし。

DLC購入のメリットは

  • 試験段階のブロック(EXP)を先行して使える
  • R&D実験棟が使える(検証や実験、Techのテストに便利な機能・モノがあるほか、新規に追加されたブロックが分かりやすく並べてある)
  • 公式フォーラムでDLC購入者限定板に入れ、EXPブロックの感想や意見をフィードバックできる。

DLCがなくてもゲーム自体を楽しむのには全く問題がないけど、買うとそれもまた楽しめる。まさにDLCの鑑です。
私は友人に本体だけ送りつけられたので、即買い足しました。こういうDLCすきだし、検証作業が好きなので。

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R&D実験棟内の画像です。
各種資源と拠点作成に使うブロックの使用例やキャンペーンのミッションで出てくるスタント台、敵役のAIなどが配置されています。

R&D実験棟やユニット相撲、ガントレットの詳細については、有志の方がTerraTech Japan Wikiに分かりやすくまとめて下さったので、そちらをご覧下さい。
terratech.wiki.fc2.com

動作環境

OS

WindowsMacLinuxでプレイ可能となっています。Macでも遊べるのはありがたいなと個人的には思ってます。

ただ、Windows以外は開発のチェックが後回しになるので、OSを最新にすると動かなかったり画面がバグったりしやすいです。
最近のだとmacOSをSierraからHigh Sierraにアップデートした際に起動しなかったり、背景や一部ブロックが透明になったりとかがありましたね。
ここの運営はアップデート大好き(偏見)なので、この不具合もすぐ改善されましたが。

OSに限らず、なにかアップデートするときはいつでもダウングレード出来るようにしておきましょう!(一敗)

要求スペック

公式の動作環境をみると分かる通り、最近のオンボードグラボであれば動くことは動きます。
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Surface Pro4でも遊べると聞いた時は驚きましたが、やはり、最適化が進んでいないのもあって大量の資源orブロックが一定の範囲内(マップの座標単位でいうと500程度)にあるとカックカクになります。

安定版更新の度に改善されている(気がする)ので、希望は多少ありますが、操縦がシビアな飛行機とか、単純にブロック数が多い大型車両とかをオンボードで楽しむのは厳しいですね。
飛行機系のミッションだったりは詰みはしませんけど、苦痛なだけでしょうし……

CS版(PC4/Xbox One)

※本項は2018/8/28に追記した項目です。
8/10にXbox One版、8/14にPS4版がリリースされましたが、アジアの一部地域ではレーティング審査の遅れによりリリースが遅れています。

開発元のPayload Studiosからは可能な限り早いリリースのため尽力するという言葉を頂きましたが、審査の遅れは開発元にはどうしようも出来ないので待つしかありません。

どうしても今すぐにCS版をやりたいという方は海外ショップ経由で購入出来ます(自己責任)。
また、海外版であってもゲーム内Optionから日本語に変更出来るので日本語で遊べます。

PC版との相違点

CS版にしかないもの、CS版にはないものに分けて比較していきます。

あらかじめ結論を言ってしまいますが、CS版はPC版の劣化版です。

これは個人的な意見などではなく、後述の比較よりPC版より優れた点がほとんどないことによります。

しかも、独自スキンは(技術的には)MODで対応できますし、完全なコントローラ操作への対応もいずれPC版でも対応するとの宣言が出ているので、PC版をやっている or やれるだけのスペックのPCを持っている方が購入する意味は(お布施以外には)ないと言えるでしょう。
www.halnico.com

以下、リリース前後に行われた公式放送での発言など元にした相違点をまとめていきます。

CS版固有
  • マルチ用の独自スキン
    • Xbox版とPS4版それぞれに固有のスキンが無料DLC(アドオン)として用意されています。
    • スキンがそれぞれのイメージカラーになっているほか、一部ブロックのデザインも変化します。
    • マルチプレイヤーモードでのみ使用可能で、他ゲームモードでは適用されません。

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左:Xbox One固有スキン(Hawkeye Camo Pack)
右:PS4固有スキン(Venture Cobalt Pack)

  • (完全な)コントローラ操作への対応
    • 編集現在のPC版はユニットやカメラの操作は可能ですが、ブロックを拾ったり付けたりするのは出来ないという不完全な状態です。
    • ただし、いずれPC版でも対応するとのことなので、いずれこのアドバンテージはなくなるでしょう。
CS版未実装/制限
  • R&D実験棟モードがない
    • 独自スキン以外のDLCがないので、TerraTech R&D Pack購入で利用可能なEXPのブロックも使用できません。
  • ユニット相撲モードがない
  • Twitter連携機能がない
    • Twitter連携機能を使った機能である「侵略者」という他のユーザーが作成したユニットが自ワールドに敵として登場するキャンペーン限定のイベントが発生しません。
    • また、今のところ他プレイヤーとユニットを共有する手段はありません(PC版⇄CS版はもちろん、CS版⇄CS版でもセーブデータや作成したユニットをやり取り出来ない)。開発者曰く、スナップショットの保存方式が異なるからだそうです。
    • Coopクリエイティブ/キャンペーンモードが実装されれば、ルーム内のプレーヤー同士で実質的なユニットのやり取りが出来るはずですが、いつ実装されるのか、そもそもCS版にも実装されるのかは不明です。
  • 同時配置可能ブロック数に制限がある
    • 単純なブロック数という事ではなく、ブロックの複雑度に応じた数だけ増減します(別ゲーで言うところのCPU量制限)。
      • 例:
        "GSO 基本ブロック×1〜5" = 1
        "GSO 操縦ブロック" = 220
    • 企業ライセンスグレードを上げる事で上限を増やすことが出来ます(MAXは5000)
    • ユニット上部に青いマークが付くものに使用しているブロックがカウントされます。落ちているブロックや敵ユニットのブロックはカウントされません。
  • ブロックや企業の追加といった大きな変更を除き、PC版よりアップデートが遅れる可能性が高い
    • バグ修正や実験的な新要素実装/調整が行われる不安定版への切り替え機能がないのでPC版並みの更新頻度にはなりません。
    • また、R&D Packがないため、EXP経由で実装されるブロックは少なくともEXPを卒業するまで実装されません。

その他の情報

  • クロスプラットホーム非対応
    • Xbox One版はXbox One版同士、PS4版はPS4版同士でしかマルチプレイ出来ません。
    • 無論、PC版もPC版同士のみです。
  • マルチプレイにはPS Plus、Xbox Live ゴールドへの加入が必要
    • 当然ですが、オンライン要素を楽しむには上記への加入が必須です。シングルプレイは未加入でも楽しめます。
    • Coopクリエイティブモードが実装されているならともかく、現状ミニゲーム的な要素しかないマルチプレイヤーモードのためだけに加入する価値は薄いと思います。
  • TerraTech - Official Soundtrackが購入出来ない
    • DLCがないので、ゲームに使われている全てのBGMが収録されているTerraTech - Official Soundtrackは購入出来ません
      追記:bandcampにて購入可能になりました。TerraTech Official Soundtrack | Payload Studios
    • 各企業固有BGM+イベントBGMのみであれば、iTunesbandcampで作曲者のDave Dexter氏(@DaveDexterMusic)より販売中です。
      同氏がYoutubeに全曲まとめたものを投稿して下さっています。
    • 探索BGM(各バイオーム)はsoundcloudにて公開されています。作曲者はHolley Gray氏(@holleygraymusic)。

www.youtube.com

soundcloud.com

まとめ

とりあえず、購入を検討している方を意識して書いてみました。ここまできてあれですが、読みにくかったと思います。すみません。
私もアーリーアクセス()なので、同じく成長を見守って頂けると幸いです...…

あとマルチモードは現在「カナリアテスト」中で("鉱山のカナリア"から、イギリス人らしいネーミングですね)、フォーラムで過去にバグ報告を熱心にしていた方々のみの参加となっています。
参加は出来ませんが、雰囲気とか様子は、公式Twitchから見ることが出来ますよ。
www.twitch.tv

ライブで見るとすると配信が日本時間毎週木曜日と金曜日AM2:00から約1時間なので、日本人的には寝落ち不可避ですが、放送後もビデオとして残っているので、それで開発者たちのノリとか、新要素とか他プレイヤーの作品を楽しんでみて下さい。
www.twitch.tv

次回はTechの保存方法や不安定版への参加方法とかの説明をメインにまとめてみる予定です。
では!

www.halnico.com
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